離婚の話合いの進め方
離婚の話合いをスムーズに効率よく進めるための方法を解説しています。
効率的な話合いの仕方
離婚を決意した後は、なるべく相手方と会わずに離婚条件を決めたいと思うのが普通の感覚であると思います。
そうした場合には、決着がつきそうな支払い金額や方法を記載した離婚協議書を作成し、これをたたき台として細かい部分を詰めてゆく方法をお勧めします。
この方法ですと書面のやりとりがベースになりますので、会う回数や時間が少なくて済みますし、具体的な権利義務が整理記載されていますので、相手方も理解しやすいと思います。
譲歩する姿勢を見せる
離婚協議も交渉の側面がありますので、円滑に話合いを進めるためには、お互いに譲歩する姿勢を見せることも必要になってきます。
条件提示の際には、落としどころを織り込み済みの支払い金額や方法をご提示することをお勧めします。子どもの教育にかかわる重要で譲れない部分など優先順位の決定も必要です。
金額の根拠を説明できるようにする
慰謝料・財産分与、養育費等の算定は、法律で規定されているわけではありませんので、妥当な金額かどうかの判断がつかず、提示された相手方の納得がいかずに話合いが止まってしまうケースがあります。
そのようなときは、家庭裁判所が利用する算定表を参考にしたり、ご当事者の状況と似通った過去の裁判例を引き合いに出して、妥当性を相手方に訴える方法を取ってください。
第三者の介入について
離婚協議はデリケートな部分もあり、極力第三者を介入させずご当事者のみで話合いを進めることが大切です。特に親族の介入を許すと、余計な対立が生じがちですので注意が必要です。
どうしても第三者の調整が必要な場合は、両者共に信頼している人物を慎重に選んでください。時間がかかるのが欠点ですが、この調整役を家庭裁判所の調停委員に委ねる手続きが調停による話合いであり、公正な話合いが期待できます。